うつ病で休職することになったけど…休職中は何をしたらいいの?
そんな疑問に答えます。
- うつ病で休職中の過ごし方
- うつ病で休職中やってはいけないこと
この記事を書いている私は、30代の主婦ブロガー。心身の健康増進に役立つ情報を3年以上にわたって紹介してきました。
うつ病で休職に入ると、どうやって過ごせばいいのか分からなくて、悩んでしまいませんか?
この記事では、うつ病で休職中の過ごし方について、実際に過去2回休職した経験を持つ私が紹介していきます!
うっかりしていまいがちな、やってはいけないことについても合わせて紹介するので、休職中の過ごし方で悩んでいるうつ病の方はぜひ読んでみてくださいね。
うつ病で休職中の過ごし方おすすめ5選
うつ病で休職中の過ごし方のおすすめは以下の5つです!
私も休職中、実際に上記の過ごし方で回復を実感できました!
休職中の過ごし方に困っている方の参考になれば、幸いです。
うつ病で休職中の過ごし方①:寝たいだけ寝る
うつ病で仕事ができる状態ではないということは、心身のエネルギーが枯渇しているということなので、寝たいだけ寝て充電する必要があります。
私自身、以前休職を考えていることを主治医の先生に相談した時も
今のあなたは、「バッテリー切れ」の状態。
休職に入ったらまずはとにかく休んでね。
と言われました。
ただし、これまで仕事を頑張り続けたうつ病の人が「寝たいだけ寝る」と聞くと、「こんなに寝ていたら怠け者になっちゃうのでは?」と心配になりますよね。
休職した当初は気持ちが焦って「あれもこれもしなきゃ…」と思いがちですが、エネルギー切れの状態で行動しても余計疲れるだけ。
そうなると、ますます身体も心も辛くなってしまいます。
私も焦りたくなる気持ちをこらえ、主治医の先生の言う通り、しばらく寝たいだけ寝て過ごしました。
すると、少しずつ心身のエネルギーが回復していくのを実感。
「ずっと寝てばかりになるのかな…」と心配でしたが、回復するにつれて活動への意欲が湧き、起きていられる時間が増えました。
うつ病で休職中の過ごし方②:太陽の光を浴びる
うつ病で休職したら、数分でもいいので、晴れた日は毎日太陽の光を浴びるようにしましょう。
太陽の光には、体内物質のセロトニンの分泌を促し、生活リズムを整えたり精神を安定させたりする効果があります。
外に出て太陽の光を浴びられるのがベストですが、外出が辛い時は室内で窓から入る光を浴びる形でも大丈夫。毎日太陽の光を浴びる時間を作ることで、少しずつ「夜眠くなり、朝覚醒する」というリズムができていきます。
私も、休職した当初から日中カーテンは開け、太陽の光を取り入れるというのを実践。それが功を奏したのか、少しずつ朝は気持ちよく目覚め、夜は自然と眠くなるようになっていきました。
太陽の光はすごい!
うつ病で休職中の過ごし方③:カウンセリングを受ける
休職でできた時間を使って、カウンセリングを受けることもおすすめの過ごし方です。
カウンセラーは、あなたの思いを否定することなく受け止めてくれます。
心のもやもやや辛さをカウンセラーに相談することで、気持ちを整理したり問題解決の糸口を発見したりできるので、1人で悩んでしまいがちな方におすすめです。
私が当時在籍していた職場は、ありがたいことに平日は毎日30分ほど、外部のカウンセリング機関の電話相談窓口を利用できました。休職に入ってからは、職場へ戻ることへの不安や回復のヒントなどについて、カウンセラーにほぼ毎日相談しました。
不安や恐怖を1人で抱えることは辛かったので、誰かに聞いてもらえるだけでとても安心できました!
電話相談窓口は、当時の心のよりどころでした!
毎日相談に乗って下さったカウンセラーには本当に感謝!
私が実感したカウンセリングの効果については、以下の記事にまとめているので、関心のある方はぜひ読んでみてくださいね!
うつ病で休職中の過ごし方④:運動する
うつ病で休職して日中活動できる時間が増えてきたら、少しずつ運動するようにしましょう。
復職するには体力が必要です。
うつ病の症状で思うように動けない期間があると、想像以上に体力は落ちています。
少しずつでいいので身体を動かして体力をつけていきましょう。
自分のペースで続ければ大丈夫!
私がおすすめしたい運動は、散歩とヨガです!
散歩は、体調に合わせて柔軟に距離を調整することができるので、体力が落ちたうつ病患者でも手軽に始められます。
また、朝や日中に行えば太陽の光を浴びることも可能。歩ける距離が伸びてくると、体力が付いたという実感が沸いて、喜びやさらなる意欲にもつながります!
ヨガは、「今」に意識を向けながら身体を動かすことで、過去の嫌な出来事や未来への不安から解放され、気持ちを落ち着けることができます。
スポーツジムやスタジオに通うことが難しいうつ病の方に向いているのが、YouTubeの動画やオンラインヨガ。ヨガの詳しい効果についても、以前別の記事にまとめているので、関心のある方は読んでみてくださいね!
うつ病で休職中の過ごし方⑤:趣味を楽しむ
うつ病で休職後、エネルギーがある程度回復してきたら、趣味を楽しむ時間も作るようにしましょう。
休職中に趣味を楽しむというと、
休職中、家で静かに過ごさないといけないんじゃ…
仕事ができないのに趣味を楽しむなんて、申し訳ない…
と思う方もいるかと思います。
実は、休職中だからこそ趣味を楽しむことが大切なんです!
私も休職し始めの時期、「休職中に趣味を楽しんでいいものか」と疑問に感じていましたが、先述の電話相談のカウンセラーからこう言われています。
休職中でも、堂々と趣味を楽しんでいいんですよ!
趣味に没頭していると、辛いことを忘れて集中できますよね。
それに、全く活動をしない状態からいきなり仕事に戻るのは、体力面・精神面の両面で考えても大変なこと。
趣味を楽しめる状態になってから、徐々に仕事もできるようになっていくんです!
そう言われて、「休職中でも趣味を楽しんでいいんだ!」と心から安心。
始めは楽しむ心の余裕がありませんでしたが、以前趣味としていたYouTubeを見続けました。
お気に入りのチャンネルを見つけてからは、いつの間にか新しい動画の更新が楽しみになり、気分も晴れやかになっていきました。
ただ、趣味でもやりすぎは心身が疲れる原因になります!
無理せずほどほどに楽しんで!
うつ病で休職中の過ごし方やってはいけないこと4選
反対に、うつ病で休職中の過ごし方でやってはいけないことは以下の4つです。
これらのいくつかは、私も実際にやってしまったことです。
しかし、うつ病からの回復に良いことはないので、なるべくしないように注意しましょう。
それぞれ、詳しく説明していきますね!
うつ病で休職中やってはいけないこと①:始めから職場復帰のことばかり考える
まず、うつ病で休職開始した時点から職場復帰のことばかり考えることは避けましょう。
うつ病で休職が始まると、
自分だけ仕事を休んでしまって申し訳ない…
みんなに迷惑をかけているし、早く復帰しなきゃ…
といった気持ちから、職場復帰のことを真っ先に考えてしまいがち。
私自身、
職場復帰したらどうやって仕事を進めていくべきか…
復帰初日、迷惑をかけてしまった上司や先輩にどう謝ればいいんだろう…
といった思いがしょっちゅう頭の中を駆け巡っていました。
でも、心身のエネルギーが枯渇して思考力・判断力も低下した状態では、建設的・現実的に職場復帰のことを考えるのは困難。
むしろ、良くない結果を想像したり、仕事ができなくなった自分を過度に責めてしまったりと良いことは全然ありません。
実際の復職後のことはその時になってみないと分からないので、まずは十分に休養して、心身のエネルギーの回復を優先させましょう。
ある程度回復してから、少しずつ職場復帰について考えていきましょう。
うつ病で休職中やってはいけないこと②:必要以上に職場に連絡を取る
うつ病で休職中は、必要以上に職場に連絡を取ることも避けましょう。
休職は、仕事のストレスから離れて療養するためのもの。
連絡を取りすぎると、せっかく距離を置くことができた仕事のストレスに再び触れてしまい、症状の悪化につながる可能性があります。
追加の引継ぎや連絡事項がある、必要な手続きがあるという場合を除いて、極力職場と連絡を取らないようにしましょう。
私も1度目の休職中、当時の上司の命令で1週間に1度連絡を取ることを強制されていました。
「上司として、部下の回復具合を把握したいから」というのが理由でしたが、当然、電話しなければならない時が近づくたびに調子は悪化…。
また、正直に「なかなか回復しない」と報告すると、早く復帰させたい上司から罵倒されるのは明らかだったので、無理に「良くなっている」と言わざるを得ませんでした。
吐き気や不快感を我慢しながら電話しました…
体調を偽って報告するなんて、今考えたら絶対意味なかったよ…
このように直属の上司から頻繁な連絡を求められた場合、可能であればさらに上の上司に相談するなどして、連絡を取らなくても良いように配慮をお願いしましょう。
その方法が難しい場合でも、
- 用件だけ簡潔に伝えたらすぐに電話を終える
- 味方になってくれそうな同僚に間に入ってもらって用件を伝える
など、可能な方法で自分の身を守ってくださいね!
うつ病で休職中やってはいけないこと③:無理に転職活動をする
うつ病で休職中、十分に回復してないうちから無理に転職活動をするのもおすすめできません。
今後の金銭面への不安から、休職中に転職を考え始める人も多いかと思います。
しかし、転職活動は、うつ病でない人にとってもエネルギーをかなり消耗する行動。うつ病患者が避けるべきとされる、大きな決断やストレスのかかる作業の連続でもあります。
私自身、2回目の休職開始からしばらくして
もう上司との関係修復は無理だし、転職した方がいいかな…
と考え、転職サイトを調べました。
ところが、サイトの求人情報を少し見ただけで頭が混乱してぐったりするほど疲れてしまい、とても応募できる状況ではありませんでした。実際、その後の診察でドクターストップがかかり、転職活動を断念。
このように、使えるエネルギーが少ない状態で転職活動をしても、精神的に疲れる上にいい結果を出すのは難しいです。
辛い症状を我慢してまで職探しすることは避け、主治医の先生からのGOサインが出てから始めるのが無難。収入面で不安を感じる方もいるかと思いますが、傷病手当金などの制度を活用しながら、まずはできるだけ回復に専念するようにしましょう。
しっかり回復してからの転職活動でも遅くありません!
うつ病で休職中やってはいけないこと④:無理に家事・育児をする
うつ病で休職中は、家事・育児で無理をしないことも重要です。
調子が悪いのを我慢して無理に家事・育児をすると、エネルギーを消耗し、調子を崩すことにもつながります。
手を抜いたり、誰かに頼んだりするようにしましょう。
私が休職していた当時は実家暮らしだったので、1人で家事を全てこなす必要はありませんでしたが、母から全く手伝わず寝てばかりいることを叱られることがしばしば。
そのため、調子が良い時に家事を手伝い、悪い時は休むことを最優先するようにしました。
うつ病になったことのない母には、調子が悪くて家事ができない私のことを理解しきれない部分もあるんでしょうね…
家事や育児をこなすのが辛いのは、病気のせい。
その時の調子に合わせて行うようにして、辛い時は堂々と休みましょう。
うつ病で家事ができない時の対処法についても、以前別の記事でまとめているので関心のある方は読んでみてください!
うつ病で休職中の過ごし方おすすめ5選!【やってはいけないことと合わせて経験者が紹介】まとめ
- 寝たいだけ寝る
- 太陽の光を浴びる
- カウンセリングを利用する
- 運動する
- 趣味を楽しむ
- 始めから職場復帰のことばかり考えない
- 必要以上に職場と連絡を取ることは避ける
- 無理な転職活動はしない
- 家事・育児も無理しない
この記事では、うつ病で休職中の過ごし方、やってはいけないことについて解説しました。
私は2回目の休職時に退職しましたが、社会復帰を焦らず、趣味も楽しみながらのんびり過ごしたことで最終的にうつ病を寛解させることができました。
5年以上経った今は、毎日育児やブログに精を出し、時々趣味を楽しむこともできています。
今回紹介した内容は、これまで一生懸命仕事を頑張ってきたうつ病の皆さんにとって、抵抗を感じるものもあるかもしれません。
でも、今は休むのが仕事。
まずは自分をいたわって、ゆっくり休んでくださいね!
回復できたら、また頑張れるようになります!
- イライラの時に試したい日光浴 コニカミノルタ セルフモニタリングツール モニシア【リンク切れ】