カウンセリング、前から気になっているけど、本当にうつ病に効果はあるの?
そんな疑問に答えます。
- うつ病のカウンセリングはどんなものか
- うつ病にカウンセリングは効果があるか
- うつ病に効果的なカウンセリングを受けるコツ
この記事を書いている私は、30代の主婦ブロガー。心身の健康増進に役立つ情報を3年以上にわたって紹介してきました。
うつ病の治療法の1つでもあるカウンセリング。
治療を続けていると、主治医の先生からカウンセリングを勧められたりカウンセリングの案内を目にしたりする機会がよくあるかと思います。
でも、未経験の方は、カウンセリングが本当にうつ病に効果があるのか、疑問に思ってしまいますよね。
試してみようにも、勇気がいりますよね…
本記事では、うつ病にカウンセリングは効果があるのかについて、かつて実際にカウンセリングを受けたことがある私が解説していきます。
私の実体験に基づいた話になりますが、カウンセリングを受けようか迷っているうつ病の方の参考になれば、幸いです。
うつ病のカウンセリングってどんな感じなの?
カウンセリングとは、カウンセラーとの対話を通して自分の気持ちに目を向けて問題解決をしていく、うつ病の治療法です。
臨床心理士・公認心理師などの資格を持ったカウンセラーが、自分1人では難しい問題解決をサポートしてくれます。
必ずしもすべてのうつ病患者に必要というわけではありませんが、服薬治療と並んで重要な治療法の1つです。
ここで、うつ病のカウンセリングについて、もう少し詳しく説明していきますね。
うつ病のカウンセリングはどこで受けられる?
うつ病のカウンセリングは、主に以下の場所で受けることができます。
- 医療機関(病院・クリニック)
- 民間のカウンセリングルーム
- 大学院の心理相談室
- 学校・職場内の相談室
- 職場の福利厚生のカウンセリングサービス
- 自治体(都道府県・政令指定都市の精神保健福祉センターなど)の窓口
- いのちの電話・よりそいホットライン
一般的にカウンセリングは、医療機関や民間のカウンセリングルームで多く行われています。
学生の場合は学校内の相談室、社会人の場合は職場の相談室を利用できることも。
職場によっては、福利厚生の一環で外部のカウンセリングサービスが受けられるところもあります。
私も公立病院に転職後、うつ病が悪化して辛かったので、よく福利厚生のカウンセリングサービスを利用していました…
うつ病のカウンセリングの料金は?
うつ病のカウンセリングの料金は、保険適用外で自費になることがほとんど。
時間の長さによっても変わりますが、多くの場合1回あたり数千~1万円程度かかります。
ただし、学校・職場内の相談室や福利厚生のカウンセリングは、無料で利用できることが多いです。
自治体の電話相談窓口やいのちの電話、よりそいホットラインも無料で利用できます(通話代のみ自己負担)。
うつ病にカウンセリングは効果ある?
うつ病にカウンセリングは効果があるのかについて、以前カウンセリングを利用していた私はこのように感じています。
自分に合ったカウンセリング・カウンセラーに出会えれば、うつ病に効果がある
カウンセリングを利用して良かったです!
うつ病を発症してから寛解後まで、私はかなりの回数のカウンセリングを受け、何人かのカウンセラーにお世話になってきました。
自分に合わず、短期間でお別れしたカウンセラーもいましたが、最終的には自分に合ったカウンセラーと出会えたことで、うつ病を寛解させることができたと感じています。
私が実際にカウンセリングを利用して感じた効果は以下の通りです。
- 自分の気持ちをそのまま受け止めてもらえて安心できた
- 抱えている問題を整理できた
- 自分に合った助言をもらい、問題解決につなげることができた
効果①:自分の気持ちをそのまま受け止めてもらえて安心できた
私がカウンセリングを利用して最も実感した効果が、「カウンセラーに自分の気持ちをそのまま受け止めてもらえて、安心できた」というものです。
うつ病になって、辛い気持ちになっても話せる相手がいなかったり、否定される経験をしたりすることで、1人で我慢し続けることになる人は多いもの。
カウンセラーは、相談者の悩み・問題を否定せずに受け止めてくれるので、話すことで1人抱え込むことによる苦しみ・辛さから解放されます。
私自身、うつ病だった時
どうせ辛い気持ちを話したところで、うつ病になったことのない人には分かってもらえないし、場の雰囲気を暗くするだけ。
と思い、普段は他人に辛い気持ちを話すことができず我慢するしかありませんでした。
また、職場でどうしても辛い気持ちを我慢できなくなり、思い切って打ち明けても
は????
辛いのはあんただけじゃないんだよ!甘えるな!
とことごとく罵倒・否定された経験もあったので、自分のその感情が間違っているのではないかとすら思っていました。
カウンセラーは、私のとりとめのない辛い気持ちを否定もせず、そのまま受け止めてくれたので、
- 私の辛い気持ちを受け止めてくれる人はいる
- 私の辛い気持ちは「間違ったもの」ではなかった
と実感し、心から安心できました。
辛い気持ちが消化されずに溜まっていくのはとにかく苦しかったけど、話せたことで胸のつかえがとれたような感じでした…
効果②:抱えている問題を整理できた
また、カウンセリングを利用することで、自分の抱えている問題を整理することができました。
うつ病の調子が良くない時は、自分の辛い気持ちや抱えている問題について1人で考えても、思考力や判断力が低下しているので、余計混乱してまとまらなくなりがち。
カウンセラーが深掘りして質問したり話をまとめたりしてくれることで、問題点を整理できます。
また、カウンセラーからの指摘は、「私はこんなことを考えていたんたな」という新たな気付きにもなります。
自分1人では見えていなかったことが分かるようになります
私自身、カウンセラーに話すことで頭の中でごちゃごちゃになっていた悩みが、少しずつ明確に、スッキリしていくのを実感しました。
そして、問題の解決策をカウンセラーと一緒に考えることもできました。
効果③:自分に合った助言をもらい、問題解決につなげることができた
さらに、カウンセラーからうつ病の症状の対処法や日常生活や人間関係の注意点など、自分に合った助言をもらい、問題解決につなげることができました。
インターネットで調べれば、うつ病に関する問題の解決法はいくらでも出てきます。
しかし、必ずしも自分の場合に当てはまるとは限りません。
調べた方法が実は自分に合っていなくて逆効果だった…なんてことも。
カウンセリングでは、カウンセラーが相談者の問題や悩みを聞いたうえで心理学の知見をもとに助言してくれるので、より自分に合った解決法に出会える可能性が高まります。
私自身、退職にあたっての注意点や親とのつきあい方、休職中の過ごし方などで助言をもらい、少しずつ問題を解決していくことができました!
うつ病に効果的なカウンセリングを受けるコツ
ここからは、うつ病に効果的なカウンセリングを受けるコツを4つ紹介します。
- 目的をもってカウンセリングを受ける
- 話したいことをあらかじめ考えておく
- 間隔を空けて複数回利用する
- 何度通っても効果が見られなければ中断も検討する
コツ①:目的をもってカウンセリングを受ける
まず、目的を持ってカウンセリングに臨むことが重要です。
カウンセリングを通して何がしたいのか、どういった問題を解決したいのか、あらかじめ目的を考えておきましょう。
- 辛い気持ちを話すことで楽になりたい
- 思考・認知のクセを改善したい
- カウンセラーと一緒に悩みを整理したい
- 人間関係のトラブルの解決方法を考えたい
私は最初のカウンセラーにお世話になっていた時、目的意識を持ってカウンセリングに臨まなかったため、辛さがあまり改善しなかったという経験をしました。
当時、ただカウンセラーのお世話になれば、うつ病はすぐ「治してもらえるもの」だと思っており、特に目的を持っていなかったのです。
ところが、何度通っても状況は変わらず、最終的にカウンセリングを自己中断してしまいました。
カウンセリングは、目的もなくダラダラ受け続けていてもなかなか効果は上がりません。
カウンセラーの役割は、あくまで専門的知識・技術でうつ病を治すお手伝いをすること。なので、ただ通って「カウンセラーに治してもらおう」という姿勢では、問題は解決しないのです。
実際に問題と向き合って、解決するのは自分自身!
コツ②:話したいことをあらかじめ簡単に考えておく
カウンセリングでは何を話してもいいのですが、話したいことをあらかじめ簡単に考えておくことをおススメします。
当然ですが、カウンセリングは時間が限られています。
あっという間に終わりの時間が来てしまって、話したいのに話せなかったことがあると、しばらくモヤモヤを抱え続ける原因になってしまうことも。
話したいことをあらかじめ考えておけば、自分の気持ちや考えを伝えやすくなるので、限られた時間をより有効に使える上、「あのことも話したかったのに、話せなかった…」と後悔せずに済みます。
スマホのメモ帳に簡単に箇条書きしておく程度で大丈夫!
「今日はこんなこと話したいんですけど…」とカウンセラーに直接見せることもできます。
コツ③:間隔を空けて複数回利用する
カウンセリングは、間隔を空けて複数回利用しましょう。
うつ病の場合、カウンセリングを1回利用しただけでは効果は出ないことがほとんどです。
溜まっていた辛い気持ちを吐き出すことは、1回のカウンセリングだけでもいくらかできるかもしれません。
しかし、カウンセリングを通して悩みの本質を解決していくには、1回だけでは大きな変化は出ないので、ある程度の回数・時間が必要となるのです。
根気よく続けるのが大切です
コツ④:何度通っても効果が見られなければ、中断も検討する
ただし、カウンセリングに何度通っても効果が見られなければ、中断も検討しましょう。
以下の場合、残念ながらカウンセリングに通っても効果が出ないこともあります。
- カウンセラーに話を聞く姿勢がみられず、悩みを話しづらい
- カウンセラーの技量不足
- カウンセリングが自分のニーズと合っていない
- 症状が辛くて話せる状況ではなくなった
自分に合わないのにカウンセリングを利用し続けると、最悪の場合、状態の悪化につながることもあります。
状態が落ち着いてから再開したり、別のカウンセラーに変えてしばらく継続する選択肢もあるので、無理はしないようにしましょう。
私も以前、効果の限界を感じたことから、最初に利用していたカウンセリングを中断しています。
カウンセラーに「治してもらおう」としていた私にも、もちろん原因はありました。
しかし、辛い気持ちを洗いざらい話して整理したかった私の思いと、傾聴はほどほどに認知行動療法で改善を図りたい当時のカウンセラーのやり方がマッチしなかったのが最大の原因だと感じています。
当時、「認知の歪みの修正=私の思い・考えの否定」と感じてしまったんですよね…
ただし、短期間でカウンセラーをころころ変えすぎるのも禁物。
カウンセラーに違和感を感じたら、自分側にも原因はないか振り返りましょう。
まとめ:うつ病の悩み、まずはカウンセリングで話してみましょう。
- カウンセリングは、「対話を通してカウンセラーの助けを借りながら、自分の気持ちに目を向け、問題解決をしていく」こと
- 自分に合ったカウンセリング・カウンセラーに出会えれば、うつ病に効果がある
主治医の先生の言う通りに薬を飲み続けていても、うつ病はすぐには治らないものですよね。
服薬は、あくまでうつ病の症状を一時的に抑える効果があるに過ぎず、発症の原因となっている問題を解決することまではできないからです。
しかし、カウンセリングを利用することで、これまで解決できなかった悩み・問題が解決し、うつ病が改善される可能性は広がります。
私もカウンセリングを利用しなければ、うつ病を寛解できなかったと思います。
お世話になったカウンセラーの皆さんには本当に感謝!
1人で苦しんでいるうつ病の方は、まずは1度カウンセリングを試してみることをおススメします。
上手く話せなくても、どうしても話したくないことがあっても大丈夫。
カウンセラーに、ありのままの自分の気持ちを話してみましょう!
カウンセラー、探してみよう!
あなたのうつ病が少しでもよくなりますように!
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