この辛さをたった1人で抱え続けるのはつらい…
友達に話して相談したいけど、理解してくれるのかな …
うつ病を隠して頑張って仕事をしてきたけど辛くなってきた…
そろそろ、上司に話さないといけないのかな…
どんな風に話せばいいんだ?
この辛さをたった1人で抱え続けるのはつらい…
友達に話して相談したいけど、理解してくれるのかな …
うつ病を隠して頑張って仕事をしてきたけど辛くなってきた…
そろそろ、上司に話さないといけないのかな…
どんな風に話せばいいんだ?
そんな悩みに答えます。
うつ病になられた方の多くがぶつかる、カミングアウトの問題。
恐らく、以下のような悩みにぶつかるのではないでしょうか。
私もうつ病を患っていた時、実際にこれらの問題に何度もぶつかりました。
そこで、本記事ではうつ病のカミングアウトについて、私が実体験から感じたことを交えて書いていきます。
カミングアウトについての考え方はさまざまなので、私がこれから書いていくことが絶対ではありませんが、カミングアウトで悩んでいる方のヒントにの1つになれば幸いです。
また、職場におけるカミングアウトについても書いていきますが、ここでの「職場」とは、あくまで一般就労の職場を仮定したものになります。
あらかじめご了承ください。
カミングアウトの必要性については、大きく3つに分けられます。
以下、それぞれの場合について、相手への伝え方も合わせて説明していきます。
カミングアウトは、しなくても済むのであれば、あえてする必要はありません。
必要ない場合としては、例えば
があげられます。
悲しいことに、現在でもうつ病など精神疾患に対する誤解や偏見は残っているため、カミングアウトをすることでかえって腫れ物扱いされるリスクもあります。
うつ病について知ってもらわなくても付き合いに支障がないのであれば、あえてカミングアウトするメリットはないでしょう。
不必要に話す必要はないんですよ。しーっ!
以下に当てはまる場合は、カミングアウトをした方がいいと考えられます。
ただし、相手から深く尋ねられなければ「最近ちょっと精神的に落ち込んでて…」と病名を伏せて、悩みや困っていることを伝えればいい場合も。
病名を伝えなくても、今困っていることを伝えるだけでも気持ちは楽になる可能性はあります。
また、相手に辛さを理解してもらえることで、今後も辛いときや困ったときに相談しやすくなります。
周りに自分の辛さを理解してくれる人が1人でも多くいたら、安心ですね!
ただし、中には理解してくれない相手もいることを念頭に置いたうえでカミングアウトをする必要があります。
理解してくれない相手は、可能な限り距離を置くようにしましょう。
また、カミングアウトをしなければならない場合とは、以下が考えられます。
病名を明らかにして今具体的にどのような症状で辛いのか、どのように仕事に支障が出ているのかを話したうえで、配慮や休職・休学をお願いする必要があります。
また、特に休職する場合は診断書の提出が必要になることがほとんど。職場側も配慮や休職を決定するにあたっては、確かな理由が必要になるためです。
自分1人では直属の上司や人事に話しづらいという方は、 味方になってくれそうな同僚や先輩に先に話しておいて
という方法もあります。
1人で上司と話をするのは、勇気がいりますからね…
ここまでの内容をまとめて、うつ病のカミングアウトをする場合のメリット・デメリットを整理してみましょう。
カミングアウトは、上手く行うことができれば自分の味方を増やしたり、自分の状況を相手に理解してもらったりできるメリットがあります。
ただし、カミングアウトはエネルギーを消耗する行動です。また、すべての人に理解してもらえるわけではなく、相手によっては離れていってしまうこともあることも理解しておく必要があります。
リスクも理解した上で、カミングアウトを行うか判断しましょう!
合わせて、うつ病のカミングアウトを「しない場合」のメリット・デメリットも整理してみましょう。
うつ病をカミングアウトしなかった場合、相手から過剰に気を遣ってもらったり、特別扱いされることがなくなって気が楽になったりするというメリットがあります。また、一般企業における就職面接や査定でマイナス評価を受ける可能性も下がるでしょう。
ただし、相手に自分のうつ病を伝えないことで、本来必要なはずの配慮が受けられなくなる可能性があります。また、うつ病に関する悩みやトラブルも1人で抱えることになるため、心身に負荷がかかり、病状が悪化するリスクも上がると考えられるでしょう。
カミングアウトをしない場合も当然リスクがあります。
配慮がなく、悩みを共有しにくい状況でもやっていけるかどうか考えた上で判断しましょう。
うつ病のカミングアウトで悩む方々の参考になるかわかりませんが、私がうつ病だった時、カミングアウトはどうしていたのか以下に書いていきます。
カミングアウトしませんでした。伝えたところでメリットが少ないからです。
うつ病の辛さをずっと1人で抱えこむのはさすがに辛かったので、親しい友人には、タイミングをみてカミングアウトしました。
「最近体調悪そうだけど、大丈夫?」と聞かれたときはチャンスでした。
そんな時は
私、うつ病になっちゃったの。最近ノリが悪いときがあったりして、ごめんね
から始まって、必要に応じて、その時の症状などを話していました。
幸い、カミングアウトをした友人達はみな理解的でした。
その後の私の状態を気にかけてくれる友人もおり、 辛いときは相談に乗ってもらうこともできたので、とても気持ちが楽になりました。
マイナスな評価をされて採用されなくなるのを恐れ、入職時はカミングアウトしませんでした。
しかし、入職後次第に病状が悪化。
仕事にも影響が出て主治医にも休職を勧められたため、カミングアウトせざるを得なくなってしまいました。
当時の私の職場は、病院の地域連携室。
上司も看護師や医療ソーシャルワーカー(MSW)で精神疾患について勉強しているはずなので、上手く事情を話せば理解して頂けると信じて思い切ってカミングアウトしました。
その結果…
新人のくせにうつ病を言い訳にして甘えるな ‼‼‼‼‼‼‼
などと罵倒されました。
最終的に、上司からの理解は私が退職するまで得られませんでした。
それでも、カミングアウト後にどうにか休職することが出来たので、避けては通れなかったと今では考えています。
私のうつ病のことは知らなくても、いつも気にかけてくれた先輩職員は一部いたので、 その人に先にカミングアウトして、上司へのカミングアウトの仕方について相談してから、上司へのカミングアウトに臨む方法もあったのかもしれません。
カミングアウト後に気づきました…
うつ病のカミングアウトに「正解」はありません。
伝え方をあれこれ考えて、意を決してカミングアウトをしても、相手に理解されない可能性やこれまで信じていた親友・恋人が離れていく可能性もあります。
その際は、相手が「自分の辛さを理解できない人間でしかなかっただけだ」と気持ちを切り替え、本当に自分を理解してくれそうな人を探すようにしましょう。
辛さを理解してくれる相手は必ずいます。
私も、理解者の支えで最後はうつ病と決別できました。どうか絶望しないでください!
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