お風呂、しんどいから入りたくない…
でも昨日も入れなかったから、今夜入らないのはさすがにまずいよね…
そんな悩みに、元うつ病患者のやっちゃそが答えます。
- うつ病でお風呂に入りたくなくなるのはなぜか
- うつ病でお風呂に入りたくない時の乗り切り方
この記事を書いている私は、30代の主婦ブロガー。心身の健康増進に役立つ情報を3年以上にわたって紹介してきました。
うつ病の症状がしんどい時、以前は当たり前のように入れていたお風呂に入りたくなくなることはありませんか?
「お風呂に入らないのは不衛生だし、周りにも不快感を与えるかもしれない」と分かっていても、どうしても入れなくなりがちです。
今でこそ毎晩普通に入れていますが…私もうつ病だった当時、お風呂に入るのがしんどい日がよくありました。
そこで、この記事ではうつ病でお風呂に入りたくなる原因と乗り切り方を解説していきます。
うつ病でお風呂に入りたくなくなるのはなぜか
うつ病でお風呂に入りたくなくなる理由は、「お風呂に入る」ことが実はレベルの高い活動だからです。
別に「風呂嫌いになったから」というわけではありません。
本当は、毎日お風呂に入ることで頭と身体の汗や汚れを洗い流し、清潔を保ちたい。
なのに、入るのが辛くなってしまうのです。
すごくジレンマです…
うつ病患者にとって「お風呂に入る」ことはなぜレベルが高いのか
うつ病患者にとって「お風呂に入る」ことがレベルの高い活動である理由は、その一連の行動が複数のプロセスの組み合わせだからです。
そのため、それまで何も考えずにできていても、うつ病でエネルギーが低下している時は、ハードルがぐっと上がってしまいます。
ここで、「お風呂に入る」という一連のプロセスを確認してみましょう。
- お風呂を掃除する
- お風呂を沸かす
- 衣類を脱ぐ
- 身体を洗う
- 髪を洗う
- 顔を洗う
- 湯船につかる
- 湯船から上がる
- 身体と髪を拭く
- 衣類を着る
- 髪を乾かす
そして、それぞれのプロセスをさらに掘り下げると、「2.お風呂を沸かす」だけを例にとっても
- 浴槽の栓をする
- ふたをする
- 給湯器のスイッチを入れる
- 沸いたら給湯器のスイッチを切る
という感じで、きりがないくらい細かいプロセスの組み合わせが準備からお風呂から上がった後まで続きます。
やること多すぎ…
女性の場合、そこにメイク落としやスキンケアも加わったり、髪を乾かすのに時間がかかったりすることも。
うつ病でエネルギーがなくなり、だるくなってしまうと、「お風呂に入る」というプロセスが辛くなるのは当然のことなのです。
うつ病でもお風呂には毎日入らなければならないのか
入りたくなくても、毎日お風呂に入らないとまずいよね…
清潔を保つ意味でもお風呂は毎日入れるのが理想ですが、あまりにうつ病の症状が辛ければ、無理してまで毎日入る必要はありません。
確かに、お風呂に入る(湯船に入る)と、清潔を保てるだけでなく以下のような効果もあります。
- 温熱作用
-
- 体内の老廃物や疲労物質が除去される
- コリをほぐし疲れを取る
- 内臓の働きを助け、自律神経をコントロールする
- 腎臓の働きを向上させ、利尿作用を高める
- 水圧作用
-
- 足にたまった血液を押し戻し、心臓の働きを活発にし、血液の循環を促進
- 腹部への水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、酸素を補うべく呼吸の回数が増え心肺機能が向上
- 浮力作用
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- 普段体重を支えている筋肉や関節がその役割から開放される
- 緊張からくる脳への刺激が減少
ただ、上記のように身体に良い効果はたくさんあるものの、食事や睡眠と違って、毎日しなければ命に関わるというものではありません。
お風呂に入ることをどのくらい重視するかも人それぞれ。
あまりに辛ければ、無理をしなくていいのです。
うつ病でお風呂に入りたくない時の乗り切り方
ここから、うつ病でお風呂に入れない時の乗り切り方について、私の実体験も交えながら紹介していきます。
乗り切り方①:無理にお風呂に入らず休息を優先する
うつ病でどうしてもお風呂に入りたくないという場合は、無理せず休息を優先しましょう。
先ほども書きましたが、食事や睡眠と異なり、お風呂は数日に入らないところで死にはしません。
身体の清潔を保つことはもちろん大切ですが、それよりも精神状態の回復の方が重要です。
この時、お風呂に入れなかった自分を決して責めないでください。
うつ病の疲労感は、普通の疲れとは桁違い。
お風呂に入れなくなるのは仕方ないことです。
なお、うつ病の時の休息の大切さについては以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
乗り切り方②:汗拭きシート・ドライシャンプーで清潔を保つ
うつ病でお風呂に入りたくない時でも、汗拭きシートやドライシャンプーを使えば、いくらか清潔を保てます。
もちろんお風呂に入れた時ほどではないですが、身体や頭の汚れを落とせるので、ニオイも気にならなくなるでしょう。
「お風呂に入るのは辛いけど、明日は用事があるので清潔にしたい」という場合にも使える方法で、ベッドで寝転がりながらでもできます。
汗拭きシートで拭いて着替えるだけでも、身体のベタベタが取れてスッキリ!
うつ病だった当時の私も、病院勤務という都合上どうしても清潔を保たないといけませんでしたが、この方法にはかなり助けられました。
参考までに、当時私がよく使っていた汗拭きシート・ドライシャンプーを以下に載せておきます。
乗り切り方③:お風呂に入るプロセスを簡略化する
うつ病でお風呂に入りたくない時、プロセスを簡略化すると、割と入りやすくなります。
先ほど、お風呂に入ることはたくさんのプロセスの連続であることをお伝えしましたが、うつ病でエネルギーが減っている時に全てをこなそうとするのは困難。
やるべきプロセスを減らすことで、お風呂に入ることへのハードルを下げるのです。
例えば、
- お風呂場で足だけ洗う
- 頭だけ洗う
- 軽く身体の汚れを落として湯船に5分浸かってみる
- ドライヤーに時間がかかるので、髪を洗うのは省略する
といった感じで、その日のコンディションでできることをするようにします。
汗拭きシートやドライシャンプーを併用するのもアリです!
少しでもお風呂に入れたら、しんどい中頑張った自分を褒めてあげましょう。
乗り切り方④:好きな入浴剤を使う
「うつ病でお風呂に入りたくない」という気持ちは、好きな入浴剤を使うことで軽減できることがあります。
「少々辛くても、湯船に入れば自分の好きな香りや効能が待っている」と思うと、お風呂の時間が楽しみへと変化することも。
気になる入浴剤を入手してあれこれ試してみるのも効果的です。
私も大好きなラベンダーの入浴剤にはかなり助けられました!
私がうつ病だった時、実際にお世話になった入浴剤を載せておきます。
この時も、「お風呂に入る」という全てのプロセスをこなすことにこだわらなくて大丈夫。
好きな香りや効能に癒されることを優先しましょう!
まとめ:うつ病でお風呂に入りたくなくなるのは仕方ない!自分にできる対策法で乗り切ろう!
- 「お風呂に入る」という行為は、実はプロセスが非常に多いかなりレベルの高い活動
- 毎日お風呂に入ることにこだわらなくても大丈夫
- 汗拭きシート・ドライシャンプーでも清潔は保てる
- お風呂に入るプロセスを簡略化すると、入りやすくなる
- 好きな入浴剤を使えば「お風呂に入りたくない」という気持ちが軽減される
今回は、うつ病でお風呂に入りたくなくなる原因と乗り切り方について解説しました。
うつ病でエネルギーが少なくなっている時、お風呂に入れなくなるというのは仕方がないことです。
お風呂に入ることによる心身への効果がたくさんあるのは事実。
しかし、毎日入れなくても命には関わらないし、清潔を保つための代わりの方法もあります。お風呂に入るプロセスをすべてこなさなければならないわけでもありません。
回復すれば、また前のように気持ちよく入れるようになるので、深く悩みすぎず今は無理しないでくださいね!
無理に毎日入らなくてもいいって分かったら、少し気分が楽になった!